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Channel: 海比古の酔いがたり
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失敗~~再見を期す

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おととい7日に「文字の博覧会」てな展示会を見てきた。
みんぱく(国立民族学博物館)蔵の、中西 亮さんのコレクションを紹介するものだった。
失敗だったンは、その開催案内を間違って読みこんだんだった。媒体はなんだったか忘れたけども、我っちは「活字の博覧会」と受け止めちまった。
 
なぜか。それは活字の存在や、それ以前の日本の書物なんぞの文字に、歓心や驚きを抱いてたからだ。どういうことか、ちょいとだけ書いておくと、江戸期の黄表紙本や浄瑠璃本などの文字はすべてが手書きで、それを木版に彫って紙に摺るってな手法で作られてる。手紙や高札なんぞは手書きで十分なんだけど、本ともなればそれ相当の部数が必要だから木版になるんだね。そして活字が日本に伝わったときの、業界のオドロキや興奮‥‥そして岩田母型や字母の発達を想うこと、シキリだったんだ。
 
で、会場に行ってコレクションの数々を見て回ると、ほとんどが手書きの文字。拓本もあるけど、活字で印刷されたンは最後のちっこい一ブースだけだった。それも手書き文字の読みにくさを補助する役目だったし。
手書きの文字群、それはそれで興味深いものだったけども、「活字」との接点が展示からは感じ取れなかったんだ。あったりまえだよね!「活字」なんて思ってるのは我っちだけなんだから。おまけに来館者芳名帳のコメント欄に、勘ちがいをベースにしたコメントまで書いちまってさ。ああ、恥ずかしい。
幸い、会期は8月の終盤まであるし、また出かけて、正しいタイトルに添った意識で見直したいと考えてるとこだ。
 
文字の博物館 ーー旅して集めた“みんぱく”中西コレクション展ーー
LIXIL GALLERY  中央区京橋3-6-18 ☎03-5250-6530
 

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