久しぶりの陽ざしと温ったかさの、おととい。チャリを引っ張り出して日本橋長崎館に出向いた。「日本橋」っていうけど、我っちらの概念じゃ八重洲だね。大きく立派なビルの1階に、間口をビル幅いっぱいに拡げてた。
店内はシンプルな展示だね。雑多感がまったくなくって「長崎カラー」って、こんなかな? なんてな初々しい不思議さがあった。アンテナショップはいくつか覗いてるけども、あの「陸ヒジキ」ゲットに走った山形県はじめ、沖縄県、熊本県、群馬県なんぞのは、思い切り雑だよ。よく言えばふる里テンコ盛りの本音度が見えるんだ。
これといって欲しいモンは無かったけど、お祝儀に?「五島手延べうどん」1束を買った(ケチ!)。
活字や写真が好きな我っちは、むしろこっちにアリガタ味を覚えたんで、貰ってきた(タダ。ケチ)。ははは~。
よし、ついでのことだ築地場外に行ってみよう、ってんで‥‥チャリって気楽でいいね♪
長崎館で買った五島うどんのために、まずは長崎漁連の店へ。そこで「五島うどん・アゴだしスープ(粉)」を。そして目についた「アオサ」を手に入れた。アオサは春の味覚だもんね。
で、その足でいつものちっこい店に向かう。狭い路地を人混みかきわけながら歩くけど、この雑踏や店の呼び声、カキやアーモンド(!)なんぞを焼く匂い。これこそがアンテナショップにはない暮らしのかかった商売の活気なんだよな。
氷下魚(こまい)の干物、スルメの下足、松前漬け(昆布とイカの細切りセット)なんぞを、いつも求める店にたどり着いた。きょうは松前漬けセットを買い求める。
例によって「豊洲移転には、どうすんの?」と旦那に訊いてみたけど、あいまいな苦笑いだった。まあ基本、場外市場は引っ越しせずに残るってことになってるから無駄な問いかけだったかも知んないけど、我っちにとっちゃ、前述の品をずっと継続的に手に入るかどうか心配な面はあるんだよ。なんてったって、店閉めたくても周りの店衆から負け犬なんて見られるのはイヤだから、ジッとこらえてやってる店もあるそうだから‥‥。だから移転を機に閉店を狙う店は多いんだと聞いてるんだよね。この店、つづけてもらいたいな。
ウチに帰ってレジ袋を見たらナンと、こんな文言が! 店の旦那衆よりも場外市場の事務局のほうがハッキリさせたい様子だね。
地方都市のことを知らせたい。地方都市に目を向けてもらいたい。これがアンテナの役目。
いっぽう、場外市場は全国のいい品を自信を込めて客に届ける暮らしの商売。その雑多さが魅力だし、我っちも好きなんだよ。