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Channel: 海比古の酔いがたり
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お役御免が増えたなあ~

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♪むすめ心の仲見世歩く
 春を待つ夜の歳の市
 ふけりゃ泣けます今戸の空に
 幼馴染のお月さま
 (すみだ川/佐藤惣之助 詩)

17日の日曜日は、年賀状の版画を摺り終えて一段落の気分だった。けども、その日は浅草観音様の歳の市だったんだよね。別名、羽子板市。
この歳の市、旧暦では年の瀬の30日か大晦日だったそうで、最初に書いた歌も、その辺りを指してる。で、とりあえず行ってみることにしたんだ。いえね、羽子板が目的じゃないよ。ただ仲見世を歩いて観音さんに参拝して、それだけで帰ってきたんだ。

さ、これからが本題。
ウチに帰ったらカミさん、松前漬けをこしらえてた。去年まで我っちの仕事だったんだよ。我っちがやってたように鍋でやってる。ボウルじゃなくて‥‥。なんせ2週間は食いつなぐ我が家の定番正月料理のひとつだから、量が多い。
「おお、やってるね。じゃあ紅白なます我っちがやるか?」
「いいのいいの、なますもアタシがつくるから」だって。
松前漬けもそうだけど、なますも結構な量を作るのがウチのやり方。小皿にとるんじゃなくって、小鉢でバリバリ食っちゃうんだよな。そんな大量な松前漬け紅白なますかなり長いこと我っちの担当だったんだ。この夏に仕事を離れたカミさん家事に復帰して、我っちの自己責任だった朝めしや昼めしづくりをご破算にしちまった。その流れで年末の、単純ながら大量の2つの調理が我っちの手を離れたんだ。大掃除はどうなるのか判んないが、きっと我っち、楽ちんじゃないかと予想し始めてるとこ。
そうなると我っちの担当は魚しか残んないな。これはタイミング計って買い出しからやっちまおうと思う。そして酒。もうすでにバラン12年、六調子35度、島唄・黒35度はそろえてあって、モノによっちゃ正月までにゃ空っぽになりそうな危うい酒もあるくらいだ。でも日本酒がまだ手に入んない。いつも日本酒度の濃いコクのある酒を好んでるけど、今度の正月はさっぱり系淡麗ふうのを楽しんでみようかと思いはじめて、〆張鶴(新潟)を探し回ってるとこなんだ。でも、無いんだよなあ~。しっかりした酒屋をこれまで3軒回ったけど、どこも、無いって。もう1軒、浅草の奥のほうの酒屋に行っても無かったら、しめはりは諦めるかな。しっかりものの酒に舞い戻って、土佐の酔鯨あたりで手を打とうか。
てなてなふうで、今年もあと10日。我っちの役どころは段々と減らされてる感じがして、いいのかなあ~、どうしたもんかなあ~、なんてな今日この頃であります。


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