Quantcast
Channel: 海比古の酔いがたり
Viewing all articles
Browse latest Browse all 494

年賀状、なんとか大丈夫そう

$
0
0
木版画で年賀状を作り始めて50数年は過ぎたかな。
最初のころは、ナンテンなど冬の植物や正月の風物をテーマにしてた。一度だけ干支をあつかったけど、それは午(うま)。
その後、風景をながいことやってきた。誰だったかは忘れたけど「年賀状なのに普通の風景を?」てな疑問を言ったお人があって、その翌年からは日の出のある風景にテーマを変えたんだった。これも長いことつづけたな。
今年、2017年用からは、また新しいテーマで再スタートしてる。ちなみに今年のは「根引き松」。版木を彫りながら、我っちはなかなかに楽しめたな。我っちの版画はキッチリかっちり方式から離れて、彫刻刀を筆のように自在に動かして、線や色の重なりをあんまりキチンとは分けないようにしてきた。我っちなりの表現方法だと思ってる。基本、4版4色で通してきた。

さて今年の準備は遅れ気味だ。この10日ほどは彫りかたに懸命! なぜかって、ちっこい文字を絵柄の中心にしたもんで、その一字ずつを彫るのが面倒でね。「なんでこんなキツイ絵柄にしたのかよ~」なんて我ながら嘆いていた。細かく精密に彫るんだからってことで版木は桜材を選んだけど、慣れ親しんでる朴材と違って硬い材質だから大変だ。眼だって疲れて仕方ない。彫りのあいだの休憩は例年になく多かったような気がしてるとこだ。結局は一字ずつのきれいな再現は諦めてしまったけど、全体の画面としてはまずまずの出来だな、なんて♪
例年だといまの時期には、いったん湿りをくれた年賀はがきに本摺りを始めてるころなんだけど、やっとこさきょう、はがき大に切った画用紙で試し摺りだもんね。ま、この流れでも元日には、お世話になってる方がたの手元には着いてくれるでしょう。

穏やかな年の瀬と、笑顔での正月を迎えたいもんだ。

イメージ 1


Viewing all articles
Browse latest Browse all 494

Trending Articles