チャリやバイクで走ってたり、ナンでもない行動のなかで、気づくといろんな歌を頭ン中で唄ってる我っちが居る。小学校や中学校で教わった唱歌など。また、暮らしの周辺で耳にした歌など、分野も数も我っちには把握できてない。気づくと頭で唄ってんだよね。
その一つをきょうはご紹介してみようと思うんだ。
まず、我っちが唄えるとこを、次に歌詞だけ紹介しましょう。
楠木正成(くすのきまさしげ)と、息子・正行(まさつら)の別れの歌だったんだね。
“ 青葉茂れる桜井の 里のわたりの夕まぐれ(里のあたり、って唄ってた)
木の下陰に駒とめて 世の行く末をつくづくと
忍ぶ鎧の袖の上に 散るは涙かはた露か ”
“ 正成涙を打ち払い 我が子正行呼び寄せて
父は兵庫に赴かん 彼方の浦にて討死にせん
汝はここまで来たれども とくとく帰れ故郷へ ”
“ 父上いかにのたもうも ‥‥”
我っちが唄えるのはここまで。だからついこのまえ検索したんだぁ~♪
以下、つづきます。
“父上いかにのたもうも 見捨てまつりて我一人
いかで帰らん帰られん この正行は年こそは
いただ若けれもろともに 御伴仕えん死出の旅” (いまだ若けれ、じゃないのかなあ?)
“汝をここより帰さんは わが私の為ならず
己れ討死なさんには 世は尊氏のままならん
早く生い立ち大君に 仕えまつれよ国のため”
“この一刀は往し年 君の賜いし物なるぞ
この世の別れの形見にと 汝にこれを贈りてん
行けよ正行故郷へ 老いたる母の待ちまさん”
“ともに見送り見返りて 別れを惜しむ折からに
またも降り来る五月雨の 空に聞こゆる時鳥
誰か哀れを聞かざらん あわれ血に泣くその声を”
「桜井の訣別」落合直文・詩
‥‥まったくもって酔狂だね。この歌、学校で習ったわけじゃないから、暮らしンなかで周囲に唄う人が居たんだね。それを耳から覚えてんだね。
他にネ「牧場の朝」「帰ろかな」「北国の春」「埴生の宿」「小樽運河」なんてなんて‥‥際限ないんだぁ~。