築地市場で働く知人から、いろんな話が聞けた。
一部、誹謗中傷に近い内容もあるけど、聞いたまんまを紹介してみようか。
豊洲への移転はまだ宙ぶらりんだ。石原都知事(当時)が豊洲を移転先に決めたのには、かなりの裏の力が働いてた、という話だ。それは、公共放送組織やメジャー新聞社の圧力らしい。どういうことかといえば、築地市場を移転させて、その跡地に放送関連施設や世界各国を結ぶ巨大情報センターみたいな施設を建設・運用しよう、てな構想らしい。大手建設会社も手を結んで、その実現のためにあれやこれやの工作をやってたらしいよ。いまでもそれは生きてる構想だって。
で、表立った話にすると利権の渦巻く姿が、都民をはじめいろんな方面に反発を招きかねない心配もあった。そこで築地市場を現在地からどこかへ移転させなくちゃいけないように、豊洲とは無関係のように一つの要素をねじ込んだって話。それがオリンピック招致活動なんだ。しかし元々、築地市場跡地を欲しがってるグループの本音は、まあ~オリンピック招致は実現しないだろうという見通しを持ってたらしい。つまり築地市場を追い出すための当て馬、てな位置づけだったんだな。
2019年のラグビー世界選手権(?)に精を出してた、日本ラグビー協会の名誉会長である森 喜朗氏を東京五輪組織委員長に担ぎ出して、オリンピック招致にはホドホドの取り組みでいいじゃないか、ってな思惑だったらしい。ところがどっこい、東京オリンピック・パラリンピックは見事に招致が成功し、鳴り物入りで都知事に就任した小池百合子さんは、背後の余裕のなさに四苦八苦する状態になってる。オリンピックが来るんなら、いっきに豊洲への移転をやっちまえばいいじゃないか、ってな話も出るけど、そこは小池知事の移転延期を決めた理由から、おいそれとはできない相談なんだね。一方で、オリンピックの選手村へのアクセス道路(環状2号線)は、築地市場の青果部の地下を通すことになってるけど、その部分だけ工事が止まっちまってる。当て馬を立てた側は、オリンピックなんざ返上しちまえ、なんてこと思い始めてるらしいけど、なんだろ、それが勝手気ままな利権屋のホントの姿なんだろうか。
築地市場で稼働中の全体組織で言えば、青果部は豊洲移転に当初から乗り気で、今でもその思いは強いのだという。だが水産部はなかなか考えが厳しくて、まとまりも悪いそうだ。豊洲市場の使い勝手もよくないんだとか。だったら青果部を先に移転すましてトンネル道路もさっさと作っちまえば、オリンピックも心配するこたぁ無いってことになるかな。トンネル道路は、豊洲市場への幹線道路でもあることから、青果部の早急な移転がカギかな?
また、築地市場を解体再整備して、将来的にも使い続けるって案が突然に出てきたりしてる。これには例の利権屋グループは怒ってるって話だ。
聞き語りでした。