雨の心配もなさそうだったんで、朝9時ころに築地に向かった。噛みしめたくなった氷下魚（コマイ）を買いに。場外のいつもの店でゲット。ぶらぶらと地下鉄駅に向かってると、有楽町方向から緑色の看板を立てた選挙カーが、築地四丁目交番に差しかかるところだった。お、右折してこっちに来るぞ！ と思ってる間に、眼と鼻の先に停車。なんと都知事候補・小池ゆりこサンの選挙カーだった。たちまち、辺りは聴衆が集まる。人混みで動けなくなったから我っちも演説を聞くことにした。
ビール箱を逆さにしたお立ち台に乗って、小池候補が訴える。都議連の一部が非常な利権を働かせていて、都民のための政策が成り立たなくなってる。オリンピック・パラリンピックの予算膨張とか、保育施設への冷たい態度とか、そして築地市場の移転先である豊洲に生じてる問題点など。
『11月７日に豊洲市場がオープンの予定になってるが、新市場建設と経費のバランスが非常におかしい。ここは一旦、移転を見合わせて詳しく精査するべきじゃないだろうか』
そうか、政治家ってのは、演説のときその地域にそぐうテーマを語らなくっちゃいけないんだな‥‥我っちはそんなこと考えながら聞いてた。
そういえば‥‥だけど、築地市場の仲卸さんから豊洲について聞いたことがあるんだ。
●仲卸のための店空間が狭い。マグロの解体で使う2メートルからの包丁（日本刀みたいだよ）が壁に当たりそうで仕事にならないだろう。
●冷蔵・冷凍庫のスペースが狭い。その日に売り切るってのはなかなかに難しんだから。
●最寄駅（“ゆりかもめ”）から歩道橋伝いに鮮魚部や青果部へ行くんだが、歩道橋で「行かされる」って感じ。なんだか人に冷たい施設だ。
なんて‥‥。
そして小池候補は、豊洲移転を11／7に限定しないで、もちょっと実情を検討したほうがいい。それと並行して、移転後の築地の跡地、とくに場外市場の今後も併せて、よく考える必要がある、と言ってた。
この場には選挙の運動員も数人居て、チラシなんぞ配ってた。我っち、これまでいろんな選挙の街頭演説を、立ち止まって聴いたことはないし、チラシなぞ受け取ったこともない。なのにきょうは聴衆の人混みに立つことになって、演説も聞いたしチラシも受け取った。初めての経験だ。初めてといえば、メディアの取材陣も詰めかけてたんで、どっかのニュース番組じゃ「初めて」我っちの姿も映ったかも知んないね♪‥‥？どうだか‥‥。
さてさてこの記事、小池候補を推してるような文言は無いよね？ 我っち、運動員じゃないですから念のため。