日産の前会長*カルロス・ゴーン氏のニュースじゃ、年俸10億円たら個人出資が18億円たら、すごいね。我っちも会社の社長だったから、その金額がどれくらいのもんかは判る。でも、見たことないよ。
我っちがやってた会社はホント、ケシ粒みたいで、年商5000万くらいが関の山だった。それも、その大台に乗ったんは1回だけだったもんね。トホホのホ~、だよ。
ゴーン氏は権力を一手に握って、けっこうに自分勝手な金遣いをしてたらしいじゃないか。 天国に居る気分だったろうね。ところが今回の逮捕劇で、そして保釈に希望を持ってたところに別件逮捕だもんね。気分は地獄だろうね。天国=地獄だよ。
「天国と地獄」って映画があったね。黒澤 明監督の。
あれで、犯人が要求する身代金3000万円をカバンに詰めて、靴製造会社の社長が特急「こだま」に乗り込む。列車に犯人からの電話が入って「そのカバンを洗面所の窓の隙間から投げ落とせ」ってんだよ。窓の隙間は7センチほど。
犯人は医学生あがりのインターンなんだけど、我っちが不思議に思ったんは、そんな立場の人間が、3000万円の入ったカバンが、厚さ7センチに収まるって、どうして知ってんだろう、てなことだった。
会社やってた我っちだって、そんだけの札束ってのを目にすることはないもんね。完璧に楽しませてくれた黒澤監督の、ここの点だけが我っちは評価が低い。
あなたは、どんな状況に居れば天国を感じ取れるか、また
どんな状況では地獄を感じるだろうか?
今度の事件は人の生きざまを問う、教訓どっさりの内容だった、と思ってる。
追記です
映画やTVドラマでのカバンを提げてるシーン。ほとんどが空っぽだね。ふくらますために新聞紙なんぞをくしゃくしゃにして詰めてることはあるだろうけど、実態は空っぽだ。どうして、そんな手抜きをするのかなあ~? 「天国と地獄」じゃ、実に重そうなカバンだったよ。3000万円が入ってたとは、あえて言わないけど‥‥。