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Channel: 海比古の酔いがたり
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自動車、という言葉

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ハンドルも握らず、アクセルもブレーキも車自体がやっちまう自動運転の自動車が、早晩、出回るらしい。車間距離のコントロールなんざお茶の子さいさいだってよ。それどころか車庫入れのバックだって、運転席に座ってる人はナンにもせずに前向いてるだけとか。
 
自動車‥‥アメリカじゃautomobile=オートモービル。フランスじゃautomobile=アウトモバイユって発音になるのかな? 日本語の自動車ってのは、これを和訳したんだろうけど、mobileの主体が人間になってるように思えるね。ナンでそう思うかって言えば、アメリカでのmotorcar=モーターカーって言葉で、その事がハッキリすると思う。つまりエンジンで動く車、ってことだから。
自動車って日本語、みんなはどう捕えてるかなあ~。
我っちの概念では、キップも要らない、行先は自分で選べる、乗り換えもない、スピードだって好きに選べる‥‥。
つまりは「自分の意思で自由に移動する道具」てな位置づけなんだよ。
でもねえ、motorcarを考えると、これから出て来るだろうの「自動運転の車」では、その概念は変わってくるね。
いろんな機能で、まず安全度は確保されるんだろうけど、それは結構なことさ。そして運転免許証なんて要らなくなるかもね。運転技術なんざ関係ないから、年齢も無関係。子どもだって運転席に座れる。歳喰って、免許返納なんてこともなくなる。運転で疲れるってこともないだろう。酒だって飲んでていいんじゃない?
ま、購入費や保守点検、燃料、税金、通行料なんぞはそれなりにかかるから金銭的には変わりないとしても、安全であることは確かだろう。そうなるとタクシーの存続は難しくなりそうかな? だってタクシードライバーは、まさしく、日本人の自由に移動する概念を代行してる役目だから、御用済み、ってことになりかねないね。
 
運転が楽しい我っちらの世代では、新しい自動運転の車なんてのはイヤな存在かも。
豈図らんや(あにはからんや)。
 
 
若いころの言葉遊びも紹介しときましょ。
兄図らんや 妹図られて ぎっちょんちょん」。
 

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