大谷翔平くんが「二刀流」と呼ばれるのは、ちと時代錯誤のようにも想えるんだ。その言葉、サムライの世界でしょ。
たしかに大谷くん、MLでの初戦の活躍はすばらしい。
我っち、野球に疎いからへんなこと書くかもしんないけど、敢えて書くね。
ピッチャーとしての初戦、立派に勝ちを取った。そして指名打者の第一打席でホームランだもん、すごい実績になるらしいね。
さて我っちの言う二刀流ってのは、あなたもご存じの宮本武蔵になっちまうんだ。トーゼンでしょ?
内田吐夢監督による映画「宮本武蔵巌流島の決闘」で、主役の武蔵に中村錦之助。相手の佐々木小次郎役には高倉 健。ナンかさ。エラの張った小次郎って変に見えたけど、ま、それはいいや。波打ち際を両者が向かい合ったマンマ横走りする。そして武蔵の飛びあがりと降りざまの木刀での強打。
この木刀、舟の櫂を自分で削って作ったもの。小次郎の3尺長刀をやりすごして、その頭を直撃して勝負あり。
ここからが内田吐夢監督の素晴らしいところ。打撃を与えた武蔵が跳躍打撃から波打ち際に降り立ったその瞬間、おもわず脇差を左手で抜いて「二刀流の構え」を作る。
内田吐夢監督に言わせると「必死のおもいで決闘に臨んでる武者が、自ら工夫し極めた構えを使わないわけはない」と。
説得力を感じたなあ、我っち。
大谷翔平くんにも、我っちはこれを望みたい。‥‥でも、デモ、野球の世界じゃ、二刀流の姿を合体して見せるのは、やっぱ、ムリなのかなあ~~。タハハ。