不あがり賛江
Apr. 2. 2018
海比古
「明烏」のオチのところを絵にしました。
ゆうべ、遊女にふられた若衆ふたりは翌朝、帰ろう、と連れ出しに若旦那の部屋へ。
若旦那は夜ぢゅうモテモテで、朝だというのにまだ床の中でして
「若ちゃん、もう帰んなきゃあ~。布団から出ておいで」
「ダメだもんね。脚を絡められて出らんない」
「早くしねぇと大旦那にしかられるから~」
「きょうもあしたも帰んないよ。あんたらも一緒」
「ダメだよそんな! 我ちらは帰るからね」
「帰れるもんなら帰ってごらん。大門でとめられるから~~」
お粗末さま