築地市場の移転先である豊洲の様子が、おかしいんだって。東京ガス工場の跡地だから地中には有害物質が残ってるんで、それを塞ぎこむために地盤改良がされた。東京都がこれまで説明してきた内容に「敷地全面を“盛り土”で覆い、上屋の建設がOKである」と。
ところが小池知事の発表によれば「盛り土がされてない部分があり、そこに建設された建物の地下には空洞がある。これまでの発表はまちがいでした。申し訳ありません」てなことだ。これで市場移転はまたまた先延ばしになりかねない。
先延ばしになると、東京オリンピックのための道路工事が遅れ遅れになる。築地市場が移転した跡地を通る環状2号線てな道路ができる予定だけど、引っ越しが先送りになると、そのぶん、道路工事の着工も先延ばしになる。オリンピックの会期は決まってるんで、限られた期間で完成させなくっちゃいかん。突貫工事になるから工費はふくらむだろうね。
新しい豊洲市場の建設費や稼働のための準備費用などが、トッテモな数字に跳ね上がってることを、小池知事は解明~解消したいんだけど、結構にタイヘンな行程になりそうだな。仮りにそれがうまくいって市場の移転が完了したとする、すると今度は、オリンピック道路の工事費の膨張と戦わなくっちゃいかん。
そう! このタグマッチには小池知事は両股かけて奮闘しなくちゃならんのだ。
どんなふうな落ち着きになるのか、興味、というか関心は深まるばかりだ。