ゆうべは隅田川花火大会。
例年、我っちら溜まり場の仲間は川辺からなるたけ離れて、人混みやあの音から逃げてた。
溜まり場が仕舞っちまってからは、仲間からの誘いもなくなって、花見どきも花火どきも、そりゃあ静かになったんだ。
今年、花火には孫ふたりを婿ドノが連れていったけど、ほうほうの体で帰ってきて「もう来年からはやめときます」だと。あはは、悟ったな♪
両国橋から言問橋までは、3週間ほど前から事故防止の柵を取りつけはじめて、花火大会の近さをそそったもんだけども、もう、きっと2日もかけずに撤去だね。はかないね。花火にゆかりのせいかな?
昔の花火は、放物線を描いてゆるゆると飛んだらしい。色もオレンジ色だけだったって。見物の船は、いまの状態にも負けぬくらいの賑わいだったようだな。国芳の絵を真似て描いたのがあるからご披露しましょ。1ヵ所だけいたずらで原画と違えてるとこがあるけど、判る? 探ってみとくれ。
きょう、深川江戸資料館で「長屋の江戸小歌」てな催しがあって、行ってきた。
ここ資料館では、地階に江戸時代の長屋が設えてあって、その古びた雰囲気がマンマの時代感を醸してるんだ。大工やむきみ屋(あさりの剥き身売り)、八百屋、船宿などがリアルに再現されてる。その長屋には三味線師匠「於し津」の家ってのがあって、そこで現代の小唄同好会のおっかさんたちが三味を弾いて唄うんだね。
歌詞を2題だけ書き写しときましょう。
佃流し 三下がり
♪ 意地を命の深川育ち 浮名二人を筏に乗せて
初手はきまぐれ いつしか誠
あかす佃の流し節
♪ 浮世さらさらさらりと捨てて
ままよあしたはあの潮まかせ
愚痴と笑おうが 未練と言おうが
忘れられない身は一つ
四萬六千日 本調子
♪ 逢いたさを ぢっとこらえて吊りしのぶ
チロチロリン 風鈴に風は来るのに
今日この頃は 聞きたい噂も風便り
そうそうあの日は 四萬六千日
仲良く買ったほおずきが
泣いて待てとのなぞかいな
三味線の調子とりには「二上り」「本調子」「三下り」「三上り」などあるけど、我っちには聞きわけるチカラはない。それと、↑には「♪」を書いたけど、ほんとは富士山のようなダブルへの字が着くんだけども、PCじゃ出せなかった。
庵点=いおりてん、っていうんだってさ。