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Channel: 海比古の酔いがたり
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よそおう vs. わらう

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ニュースに限らず、あちこちのTV番組じゃ「紅葉、紅葉、もみじモミジ」と言ってる。
季節だねえ。秋の山の風景「山、粧ふ」ってんだよね。
ついでのことに、四季の山を表現した言葉を並べとこうか。
春==山笑ふ(山、わらう)
夏==山滴る(山、したたる)
秋==山粧ふ(山、よそおう)
冬==山睡る(山、ねむる)
 
我っちはね、紅葉をそれほど好まないんだ。春の「山笑う」ってのが大好き。
春の新緑のころよりも秋の紅葉のときを、TVなんぞじゃ多く伝えてるように思えるけど、個人的な思い違いかな? きっと日本人の多くは秋の紅葉を好むんだろうか。
あまんじゃく・海比古としては、春の新緑のころが大好きで、とくにクスノキの、あの入道雲の湧きあがるさまを想わせるような、若葉の盛りあがり方なんざシビレル。クスノキの魅力を知ったのは、博多時代の福岡南公園だった。ケヤキだってそうだ。あれは湧きあがるんじゃないけども、天空を目指して伸びあがるさまだな。勢いがある。
 
秋の「よそおう」ってのは、カエデやイチョウが主役かな。でも全山真っ赤っかじゃなくって、また黄色べた塗りでもなくって、赤や黄色やくすんだ緑や、もしかすると茶色もあったりで、それこそ「よそおってる」わけなんだね。
 
春、山が笑ってるみたいな‥‥我っちは大好き。
「木の芽どき」とも言うね。うふふ、これについちゃ多くは語るまい。
 

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