杉 良太郎さんが運転免許を返納したんだってね。ああいう芸能人は、そんなこと一つでもメディアに載っけたいから、事前に連絡して記者を集めるんだよね。鮫洲試験場なんてのは記者の注目度は低いだろうから。ま、そんなこたぁいいか。
彼が予定してた返納時期を前倒しで実行したってことは、褒められていいね。世間の動きと自分の存在価値をキッチリと考えた結果だもんね。
高齢者による自動車事故が増えてる今、願うのは「ある年齢以上になったら運転はやめなさい」みたいなことが国や県からお達しが出てこないように、ってことだ。人それぞれだからね。
我っちの場合を紹介しましょう。先の3月、４月に認知機能検査とか高齢者講習なんてのをクリアして、免許の更新ができた。この認知機能検査ってのがナカナカ予約が取れなくてね、4ヵ月くらいは待たされたかな。その間、一つのプランも進めてたんだ。それは4～5月の10連休に、長年抱いていた夢を実行に移したいことだった。そう、秋田の酒蔵訪問だ。そしてバイクで行くことも夢の内の大事な要素だった。
実は以前に乗ってたバイクを乗りつぶして、3年ほどはバイクの無い暮らしだったんだ。だから10連休の夢計画にはバイクを手に入れなくちゃいけなかった。知り合いのバイク屋さんに相談を持ち掛けて、中古車を探してもらうことにした。こっちもずいぶんと待たされたけど、3月の初めには納車されたよ。
カミさんにはこの時点で東北ツーリングの計画を話した。「大丈夫？」とは言ったけど、我っちのバイク歴を熟知してるんで反対はしなかったよ。ブロ友・アアイアウさんは「奥様が信じて送り出したんですね。車でなら心配要らなかったでしょうけど」と、後から感想を言っておくれだったけど、まあ～、ウチの場合はそんな空気なんですね。
カミさんは軽自動車を日常的に使ってるけど、我っちは車ナシ。会社やってた頃は社用車で我っち専用のが使えたけど、会社譲った後は車ナシの暮らしなんだよ。なのにいっこうに不便を感じないで暮らしてる。クルマが必要な時にゃカミさんのを貸してもらってるから問題ないんだ。
さて、そうした暮らしがいつまで続くんだろうか。つまり我っちが免許返納を考える時期のことだ。我ながら読めない。自信過剰のつもりはないけど、多発する高齢者の事故、杉 良太郎さんの決断なんぞを観ながら、心して居なくちゃいけないんだろうね。