新聞で知ったんだけど、サン=テグジュペリのあの有名な Le petit prince (星の王子さま)の、朗読会があるってんで、前売り券を手に入れて用意万端、府中まで電車にお世話になった。
幸田弘子さんってお方が朗読をし、それにピアノ、フルートの演奏が入るらしい。会場で貰った案内チラシには、星の王子さまシリーズの翻訳本のひとつ「ちいさな王子さま」(野崎 歓 訳:光文社古典新訳文庫)が朗読の素材だとあった。
会場は、府中の森芸術劇場・ふるさとホール。立派な広い劇場だよ。で、そんなとこで演奏付きで朗読するのを、劇場朗読ってな分野に創り上げたのが、当の幸田弘子さんなんだって。その分野ではいろんな賞や表彰を受けてるんだそうだよ。
でもね、我っちにはツマンナイ催しだった。幸田さんの声はボリューム無く響きも無く、引き込む力は無かったね。それに黒子が一人いて、チャチな切り紙の小鳥や井戸や象などをボードに掲載してゆく。そしてその黒子、物語の重要な役目をするキツネの縫いぐるみも扱うんだけど、そのキツネ君が、耳も尾っぽも、今はやりのモフモフなんだよ。キツネって耳も尾っぽもとんがってる方がらしいよね?
15分の休憩をはさんだ2時間の舞台だったけど、終わっても我っちはアンケート紙に書きこむ気にもなれずさっさと帰ってきた。
そう言えば10年ほど前かな? 台東区竜泉にある一葉記念館での朗読会を愉しんだことがあるけど、あのときの朗読者が誰だったか記録も記憶も無いけども、楽しめたなぁ。まさか幸田弘子さんじゃなかっただろうな? あまりにもその違いが大きすぎるから‥‥。
今回の素材になった「ちいさな王子さま」、読んでみたくなった。野崎 歓さんって、どんな翻訳文を作り上げてんだろう。興味津々ってとこです。
ちなみに、翻訳文のあれこれを我っちなりの好みで比較した記事があるんで、紹介しときましょう。好奇心旺盛で、かつお暇なお人だけにお勧めします。理由は、開いてみるとすぐに判るはずです、ふふふ。
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