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Channel: 海比古の酔いがたり
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クロスワードに教わること

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クロスワードは好きだ。
毎日新聞の土曜日版、きのうのは第384回ってことで年間50週で割ってみると、8年近くつづいてる勘定になるね。
きのう、我っちは頭が冴えてたんだな、30分くらいで完璧だった。タテのカギ61、ヨコのカギ63だから、「JAFメイト」のや、小学生向けのモンよりはるかに知的でむずかしい。
時間はかかっても、なんとか完成にたどり着くのがいつものパターンだけど、たまに、10回に1回くらいは空白のマスが残っちまうこともある。また、埋めたつもりのワードが間違ってることもある。翌週に出る解答で「はは~ん、なるほど」てな形だな。
クロスワードってのは頭脳というか、意識の集中と併せて拡散を求めてくるね。タテ・ヨコのカギ、つまりヒントに添っての意識の拡散は、その世界や状態、言い替えなどにレーダーアンテナを必死で振り向けて、その求めてる世界を探る。それが判明したら集中だ。今度は深くドリルパイプを掘り進めて、目的のワードを探り当てる。こうして、クロスするマスのワードと一文字が重なったときにひとつの満足があって、その繰り返しが全問正解への道なんだな。
 
先週の第383回のは最後まで苦しんだ。
クロスするマスを間違いなく埋めていって、「ラフレシア」ってワードが出来上がった。このタテのカギが「葉はなく、花が世界最大で直径約1メートルもある植物」。花の着く植物っていう世界を限定してくれてるんで、我っちのレーダーアンテナの稼働は必要ない。花のこと知らなさすぎの我っちには「どんな花なんだろ?」と疑問を抱くだけで、他のマスから受動的に浮かび上がったワードに感銘や達成感はないんだ。ま、念のため後で「ラフレシア」を検索して、ふう~ん、こんな花か‥‥てなところまでだな。これについては「教えられた」意識は生まれなかった。
教えられたんは、次のこと。
周囲のマス、クロスするマスを埋めてって出来あがったワードが「カハイ」。タテのカギ55じゃ「よい配偶者」となってる。
あなた、判る? 「カハイ」。
我っちには初耳のワードで、まったく意味や文字が浮かんで来ないんだ。
カハイカハイカハイ‥‥」。
 
そのクロスワードは全マスきれいに埋まった。間違いはない。けど「カハイ」だけは意味が判らず文字も浮かばない。新聞をたたんで一息ついて、頼りの広辞苑を開いた。
佳配=よいつれあい。好い配偶者。」とあった。
教えられたなあ~。意味も文字もだけど、日本人の言葉作りの奥ゆかしさみたいなとこまで感じ入った我っちだった。
日本語は奥深い。

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