ビックリのニュースだった。
横綱・日馬富士が場所前のモンゴル出身力士の懇親会か何かの場所で、平幕の貴ノ岩をビール瓶で殴ったりで怪我をさせたんだと。貴ノ岩は初日から休場してる。この暴行事件がばれちまって、日馬富士はきょう3日目から休場だ。場所中だから休場という戒めであることは仕方ないけど、場所が終わったら、相撲協会は、日馬富士を解雇するべきだ。引退じゃない。解雇。
引退は相撲協会に居残って協会の役職を務めたり、相撲部屋を立ち上げて新弟子を育てるとか、そんな立場になる。定年まで相撲協会の要員であるわけだ。でも、日馬富士にそんな資格はない。我っちは断言する。日本の相撲文化と横綱の地位には果てしないくらいの尊厳が求められてる。
今回の暴力事件を絶対に許せない我っちの根拠を、ひとつだけ言っとこう。
取り組みを始める二人の力士は呼出しに呼び上げられて土俵に上がり、互いに会釈をしたあと力水を受けてから東西の徳俵で蹲踞し、揉み手~拍手~両手開き~掌返し、をする。塵手水(ちりちょうず)という。「塵を切る」ともいう。この所作は二人の力士が正式に対面するときのもので、獲物(=凶器)を持っていないことを相手に知らせる所作として知られてる。つまり自前の体だけで勝負に臨むことの宣言に等しい。
ビール瓶で人の頭を殴る。そんなことが相撲の世界で許される訳はない! まして、かつては最高位だった大関からより優れた力士として推された横綱。口をそろえてみんなが言う「全力士の手本」である横綱。‥‥であるはずの日馬富士、日本相撲道をナメんなよ。
日本の相撲界に、日馬富士は要らない。引退じゃだめだ。解雇だ。