フランスだったかイギリスだか、ともかくそこいら辺を中心のヨーロッパには、こんな言葉があるってさ。
『 ナシは王さまが剥く。リンゴは乞食に剥かせよ 』
皮むきの作法らしいね。
ナシの皮は厚めに剥くのが正しいから、鷹揚な王さまに剥いてもらおう。リンゴは皮の赤みが残るくらいに薄く薄く剥くのが正しい。ならば実の1ミリだって削ぐのが惜しい乞食の仕事だ、ってこと。
ナシが出回ってるね。カミさんにこんなこと言いながら皮むきしてもらったよ。白いナシの果肉を頬ばると、豊かな気分になります。
あ、リンゴは皮ごと食うのが我っちの主義だから、ぶつくさ言わない。がぶり! だ。